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日本看護診断学会第12回学術大会報告 質保証時代における看護診断
【シンポジウム】
質の時代における看護診断―標準看護用語の意義
Nursing Diagnoses in the Era of Quality: Role of Standardized Nursing Language
T. Heather Herdman
1
,
上鶴 重美
2
T. Heather Herdman
1
1NANDAインターナショナル
2看護ラボラトリー
1Matousek & Associates, Inc.
pp.108-109
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100262
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- Abstract 文献概要
今日の医療をとりまく環境では,臨床面でのアウトカムだけでなく,会計面でのアウトカムにも看護師の責任が問われるようになりました.これは,アメリカではごく最近みられるようになった変化です.医療サービス全体が財政難に陥っていることから,患者にケアを提供する場所は,病院・医療機関から介護施設へ,また在宅へと,驚くべきペースで推移しています.自宅や地域でケアを受けている患者は医療保険の対象にはならないというのが現在の保険モデルの考え方です.つまり,患者やその家族は,病院や短期入所施設から一歩外に出ると,あとは自分たちの力でなんとかするしかないのです.
このような状況下では,専門職の看護師が患者やその家族に対して,アセスメントや診断を行い,好ましいアウトカムの達成に向けてのケアを計画し,効果的な介入を実施する時間は短縮するばかりです.患者が自分自身で健康を維持し,回復してくれるのを看護師はただ見守るしかないという最悪のケースも起こっています.
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