日本看護診断学会第7回学術大会報告 21世紀―看護診断・介入・成果の実証
【フォーラム】
2.日本文化に即した看護診断用語
上鶴(佐藤) 重美
1
Shigemi Kamitsuru-Sato
1
1国立看護大学校
1National College of Nursing, Japan
pp.60-61
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100111
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文化とは何か
文化人類学者のEdward Hall1)は,「人間の生活のあらゆる側面における行動や反応を導くもの」と文化を定義している.「日本文化に即した看護用語」を考える前に,日本と北米の看護にみられる文化的な差異を明確にしておかなければならない.といっても,2つの文化が異なっているらしいことはさまざまな場面で感ずるが,一言で表すとなると容易ではない.不変という視点でみれば,日本には島国独特の土地風土,環境,四季の移り変わりがある.そのなかで生活している日本人は,自然を受け入れ,自然と一体化し,変化に対し敏感に反応している.だから,日本のナースには独特な繊細さ,察しや思いやりがあるのではないか.このように,日本と北米の看護にさまざまな違いがあることは否めない.
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