第18回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【会長講演】
腎不全看護における知・心・技の伝承と創造—人材育成と繋げる看護
江崎 アサ子
1
1生寿会岡崎北クリニック
pp.4-10
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200071
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Ⅰ.はじめに
第18回日本腎不全看護学会学術集会・総会を7年ぶりに名古屋で開催することができた.名古屋での開催は3回目である.また一般社団法人化されて初めての開催であり,当学会の新たなステージの始まりを意識した.一番の気がかりであった一般演題は290演題の応募があった.62演題を口演発表,228演題をポスター発表とした.
大会のテーマを『腎不全看護における知・心・技の伝承と創造』とした.近年の社会的背景の変化として,少子高齢化に伴う人口の減少や核家族化が浮き彫りになっている.同時に医学的背景も変化している.特に透析分野においては,透析患者の高齢化,合併症の増加,死亡者数の増加,要介護者の増加,認知症の増加があげられる.このような時代だからこそ,いっそう「腎不全看護の知・心・技」のバトンを上手に繋げる責任があると考えている.
今回サブテーマとして掲げた人材育成と繋げる看護について考えていることに主眼をおいて報告する(表1,2).
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