【その他】
1.東日本大震災を経験して―支援透析の取り組みと課題
水上 智加子
1
1仙台社会保険病院
pp.126-130
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100498
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はじめに
東日本大震災は日本の歴史に残る大災害となった.この甚大な被害のなかで,透析医療における現場もまた大きな試練を与えられた.そこには,患者の命を必死に守るべく,これがベストと信じ,職員が一丸となって行動したドラマがあった.地震発生後,電気,ガス,水道,通信,すべてのライフラインが県内全域で途絶し,県内53透析施設のすべてが機能を停止した.
透析最終拠点病院である当院では,震災翌日から早期の透析可能を判断,3日間24時間透析治療を継続,1週間でのべ1,108人の支援透析を実施することができた.
この大震災を経験し,震災の対応,支援透析の実際,今後の課題・学びを述べる.
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