第10回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【ランチョンセミナー】
1.世界各国の腎臓病看護―現在の到達点と将来の展望,そこへ至る道筋
宇田 有希
2
Geraldine Biddle
1
1World Foundation for Renal Care
2医療法人眞仁会
pp.24-31
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100334
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はじめに,ごく簡単にWFRC(World Foundation for Renal Care;腎ケア財団)について申し上げたいと思います.WFRCは1997年に設立されました.世界各国の主要な腎臓病の看護にあたる組織,たとえば米国腎臓看護師協会,欧州腎臓看護師協会,また日本腎不全看護学会,それから南米,オーストラリア,カナダなどの組織が設立いたしました.これまで特に発展途上国で医療に従事する人たち,特に腎臓病の分野の方々に対しての教育の提供を主要な目的として活躍をしてまいりました.これまでの10年間において,5,000人を超える看護師に対しての教育など,いろいろな活動を提供しており,医師,その他の方々にも提供しております.また,20を超える諸国,特に発展途上国を中心に活動しております.私どもWFRCといたしましては,設立メンバーとして日本腎不全看護学会による貢献をたたえたいと思っております.
今日は世界各国の腎臓病の看護について,現在の到達点と将来の展望,そしてそこに至る道筋について全体的なお話をし,各国における教育と実践との間に存在する矛盾,また,腎臓病学の新世界,将来の腎臓病看護に関する新しい方向について提案をしたいと思います(表1).
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