綜説
世界各国における成人病対策(その2)—ソ連
山形 操六
1
1厚生省公衆衛生局企画課
pp.521-525
発行日 1960年10月15日
Published Date 1960/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202320
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I.衛生行政の組織・機構
ソ連並びに連邦共和国の衛生行政上の特徴は全国民を対象とした広範囲の医学管理を計画し,その基礎となるべきものとして疾病の治療と予防とを総ゆる面で統合し,国の責任において国民の健康を守ろうとする点であろう。原則として高度の中央集権化の行政を実施して行くわけであるが,実際面では殆んど地方行政に任せる形式をとつている。以下の6項目に関して,それぞれ代表的機能の中心が存在している。
(1)企画・監督……保健省がこれに当つている。ソ連保健省が中心的役割を果しているが,他の15の共和国にも各々保健省があつて衛生行政の責任をとつている。
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