【調査報告】
2.血液透析療法における穿刺技術向上に向けての一考察―チェックリストによる調査から穿刺ミスの要因を明らかにする
鈴木 貴子
1
1鳴海クリニック透析室
pp.80-85
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100123
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はじめに
血液透析療法(以下,透析療法)を行うためには,一定時間,血液を体外循環させるため,血管内に穿刺針を確実に留置しなければならない.また透析患者においても高齢化が進み,透析療法の長期化や合併症などにより血管は変性をきたし,人工血管を移植する患者も増え,穿刺の困難さはさらに増している状況にある.採血や静脈内注射については看護技術として確立されており,その教育方法についてもすでに研究がなされている.しかし,透析療法における穿刺技術についての研究は見当たらず,その習得については個々に委ねられている状況である.
今回,穿刺ミスの現状について調査・分析したところ,穿刺技術向上の手掛かりになると思われる結果が得られたので報告する.
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