連載 イラストレイテッド産婦人科小手術・6
―【穿刺】―臍帯穿刺
川野 由紀枝
1
,
西田 欣広
1
1独立行政法人国立病院機構大分医療センター産婦人科
pp.97-99
発行日 2006年1月10日
Published Date 2006/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100018
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1はじめに
1960年代,胎児ジストレスの診断のため,分娩時に児頭より胎児血を採取し,血液ガス分析を行ったことが最初の胎児血検査である.以後,内視鏡を挿入し胎児血を採取する方法や胎盤穿通法による採取,胎児鏡下の胎児血採取が試みられてきた.1982年のBangらの報告1)で,超音波ガイド下の臍帯穿刺法が用いられるようになった.現在では遺伝病や胎児病の出生前診断や,一部の胎児治療のため超音波ガイド下による経皮的臍帯穿刺(percutaneous umbilical blood sampling : PUBS)により胎児血採取が行われている.
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