【調査報告】
1.透析医療に従事する看護職の意識調査―総合病院,クリニック,個人病院の比較
許斐 眞弓
1
,
下山 節子
1
1福岡市透析看護研究会
pp.59-67
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100053
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はじめに
1994年に日本腎不全看護研究会は,実際に臨床に携わっている看護婦(士)を対象に腎不全看護における専門知識・技術の習得度や,専門看護婦としての意識,意欲を把握する目的でアンケート調査を行った.その結果,透析専門知識の習得においては,実践的な学習だけでは向上に限界があること1),技術に関しては知識力,判断力に弱点があること2)から,専門職としての職場内外での継続教育の検討や,さらに体系的教育プログラムの確立の必要性を述べている.今回,福岡市において腎不全看護のレベルアップを図るため,地域の取り組みとして透析医療に従事する看護職を対象に研修会を企画する運びとなった.効果的な研修会を企画するにあたり,施設形態が異なり,また看護経験年数や立場が異なる看護職がそれぞれに何を求めているか,看護職の意識を明らかにする必要があった.そこで,総合病院,クリニック,個人病院別に,さらに各施設ごとの透析看護経験年数別に看護職の意識を明らかにすること,また,研修会に対するニーズを明らかにすることを目的に看護職の意識調査を行った.
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