特集 経営能率からみた病院
個人病院
高橋 重雄
1,2
1金田病院総務
2日本私立病院事務長協会
pp.47-50
発行日 1975年12月1日
Published Date 1975/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205774
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病院と能率
病院は,医療法第一条に定められているとおり,「傷病者が,科学的で且つ適正な診療を受けることができる便宜を主たる目的として組織され,運営されるものでなければならない」ことは言うまでもないことである.
私は昭和38年から3年間,産業能率短期大学において能率科学専攻の勉強をやり,能率の概念を次のようにつかんだ.能率はもともと機械工学で使われていたもので,入力に対する出力の差をさしたものだが,1853年ごろアメリカのハリントン,エマスンによって,機械から人間の行動に転用されるようになった.日本にも大正年間に入ってきたが,現在でも「能率とは何か?」と質問すると,正しく答えられる人はごくわずかしかいないのではなかろうか.
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