Japanese
English
実践報告
中規模療養型病院に従事する看護師のキャリア開発ラダーに対する意識調査
Exploring nursing staff's perception on career development ladder in a medium-sized hospital with long-term care beds
小野 麻由子
1
,
南部 泰士
1
,
夏原 和美
1
Mayuko Ono
1
,
Hirohito Nanbu
1
,
Kazumi Natsuhara
1
1日本赤十字秋田看護大学
1Japanese Red Cross Akita College of Nursing
キーワード:
中規模病院
,
長期療養病床
,
看護師
,
キャリア開発ラダー
,
意識
,
medium-sized hospital
,
long-term care beds
,
nurse
,
career development ladder
,
perception
Keyword:
中規模病院
,
長期療養病床
,
看護師
,
キャリア開発ラダー
,
意識
,
medium-sized hospital
,
long-term care beds
,
nurse
,
career development ladder
,
perception
pp.81-87
発行日 2015年6月30日
Published Date 2015/6/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
抄録
中規模療養型A病院の特殊性を踏まえたキャリア開発ラダーの再構築への示唆を得るために,A病院看護職59人を対象に,自記式質問紙を用いて,ラダーに対する認識と意欲,取り組みやすい環境条件を調査した.
療養型病院の特徴を踏まえた「安全やリスクへの対応」「入院から退院に向けての支援」などの項目が「必要」と回答した対象の割合は90%前後と高かったことから,これらの内容をラダー研修に反映する必要があると考えられた.療養病棟看護師は一般病棟看護師に比べて,レベルアップに対する意欲の割合が多く(p=0.011),意欲を維持していけるような研修機会を設ける必要がある.
年齢群別の24〜30歳では家族からの協力(p=0.007)が,31〜40歳では病棟からの協力(p=0.033)が「得られにくい」と回答しており,子育てなどへの支援と研修参加への組織的協力が必要と考えられた.経験年数11〜19年の対象は,ラダー研修やレベルアップに対する「意欲なし」の割合が有意に多く,やりがいや自己肯定感を高めていけるような場を設定していく必要性が示唆された.
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