【調査報告】
2.透析用ブラッドアクセスカテーテル院内感染サーベイランス―マキシマルバリアプレコーションの有用性
岩田 綾子
1
,
島本 貴子
1
,
榊 みのり
1
,
柳橋 礼子
1
,
加曽利 良子
1
,
伊野 恵子
1
,
中内 みゆき
1
,
大岩 孝誌
1
,
小松 康宏
1
,
柴田 清
2
1聖路加国際病院腎センター
2聖路加国際病院感染管理室
pp.68-72
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100054
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はじめに
以前よりブラッドアクセスカテーテル注1)挿入中の患者に,菌血症発生が多いのではないかと感じていた.ブラッドアクセスカテーテルは中心静脈カテーテルと同様に長期留置するものもあり,カテーテル感染予防は患者の身体的負担の軽減につながる.
そこで,米国疾病対策予防センターCDC(Centers for Disease Control and Prevention)が行っている院内感染サーベイランスの方法に従った菌血症サーベイランスを1997年8月より実施し,実際の感染率を把握することにした.そしてカテーテル挿入時の清潔操作について,マキシマルバリアプレコーション注2)で行っている集中治療室(以下,ICUと略す)の感染率と,ミニマルバリアプレコーション注3)で行っている一般病棟の感染率を比較した.
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