疾患と検査値の推移
ネフローゼ症候群
小島 智亜里
1
,
下澤 達雄
2
1国際医療福祉大学三田病院検査部
2国際医療福祉大学臨床検査医学
pp.598-604
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208386
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Point
●ネフローゼ症候群は,腎糸球体障害による蛋白透過性亢進に基づく大量の尿蛋白と,これに伴う低蛋白血症を特徴とする症候群である.
●蛋白尿3.5g/日(または尿蛋白/尿クレアチニン比3.5g/gCr)以上が持続し,血清アルブミン3.0g/dL以下の低アルブミン血症を伴う.
●明らかな原因疾患がないものを一次性,原因疾患をもつものを二次性に分類する.
●ネフローゼ症候群では,低蛋白血症から浮腫,脂質異常症,血液凝固異常,免疫不全,易感染性などを生じる.
●一次性ネフローゼ症候群の主な治療法はステロイド治療である.
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