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実践報告
糖尿病セルフケア能力測定ツールを活用したセルフケア支援での入院時と退院時における患者—看護師間の相互作用の探究
Investigation of patient-nurse interaction during admission and discharge in self-care support using Instrument for Diabetes Self-Care Agency
式田 由美子
1
,
大末 美代子
2
,
大野 夏稀
3
,
脇 幸子
3
,
清水 安子
4
Yumiko Shikida
1
,
Miyoko Osue
2
,
Natsuki Ono
3
,
Sachiko Waki
3
,
Yasuko Shimizu
4
1元大分大学医学部附属病院
2大分大学医学部附属病院
3大分大学医学部看護学科
4大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
1Former Oita University Hospital
2Oita University Hospital
3Oita University Nursing School of Medicine
4Division of Health Sciences Osaka University Graduate School of Medicine
キーワード:
患者—看護師間の相互作用
,
糖尿病セルフケア能力測定ツール
,
セルフケア支援
Keyword:
患者—看護師間の相互作用
,
糖尿病セルフケア能力測定ツール
,
セルフケア支援
pp.19-28
発行日 2024年6月30日
Published Date 2024/6/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
目的:糖尿病セルフケア能力測定ツール(IDSCA)を活用したセルフケア支援での入院時と退院時における患者—看護師間の相互作用を探究することである.
方法:看護師と患者とのIDSCAを活用したセルフケア支援でのやり取り5事例を質的統合法(KJ法)で入院時,退院時別に分析をした.
結果:入院時は【表層的な合意】と【セルフケア状況の振り返り】が基盤となり,【差異の探究】と【後押ししながらの共有】が影響し【自己客観視の始まり】となった.その結果,【支援に向けた看護師の心持ちの表明】と【患者の決意表明】となっていた.退院時は【評価の共有】と【状況の共有】が基盤となり,【対話での気づき】と【両者で許容】と【共に熟考】が相まって,【今後へ向けた協働】となっていた.
結論:患者—看護師間の相互作用は,入院時は“共有”から“応答”へ発展し,退院時は“共有”が基盤となって“応答”,“安定”へ発展した.入院時,退院時ともに,両者は相互作用の深まりの中で成長を認めたため,IDSCAの活用の意義が示唆された.
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