調査報告
看護補助者活用推進事業とその成果—看護管理者研修の受講者へのアンケート調査から
時廣 亜希子
1
,
又吉 慧
2
1厚生労働省医政局看護課看護サービス推進室
2厚生労働省医政局看護課看護サービス推進室 看護研修推進係
pp.1114-1121
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200345
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看護補助者活用推進事業の目的と概要
医療がますます高度化している中,医療に従事する多種多様な医療スタッフが,各々の高い専門性を活かし,目的と情報を共有し,業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い,患者の状況に的確に対応した医療を提供するチーム医療の重要性について,2010年3月に「チーム医療の推進に関する検討会」報告書1)がまとめられた。チーム医療を推進する上では看護補助者の存在も重要であり,効果的に活用することで看護職員が専門性を必要とする業務により専念でき,業務負担を軽減することができるということから,2013年度より看護補助者の活用推進を図ることを目的に,看護管理者に対して看護補助者活用のための研修を行う看護補助者活用推進事業を,医療提供体制推進事業費補助金のメニューの1つとして新たに位置づけ開始した。
本事業は都道府県を実施主体としており,研修の内容は,看護補助者の活用に関する関連法規や診療報酬,看護職員との連携と業務整理,看護補助者の育成・研修・能力評価,雇用形態と処遇などとしている。詳細な研修の内容については,2012年度看護職員確保対策特別事業として,日本看護協会により『看護補助者活用推進のための看護管理者研修テキスト』2)が作成されており,研修の実施の際に活用されている。
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