Japanese
English
研究報告
糖尿病患者の疾病受容を支援する糖尿病を専門とする看護師の判断プロセスの可視化
Visualization of the judgment processes of diabetes nurses who assist with illness acceptance
彦 聖美
1
Kiyomi Hiko
1
1石川県立看護大学 地域・在宅・精神看護学講座 在宅看護学
1Ishikawa Prefectural Nursing University
キーワード:
糖尿病看護
,
判断プロセス
,
疾病受容
,
可視化
Keyword:
糖尿病看護
,
判断プロセス
,
疾病受容
,
可視化
pp.5-14
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本研究の目的は,糖尿病患者の疾病受容を支援する際の,糖尿病看護を専門とする看護師が患者に対して抱く経験的な推論と確認の内容を記述し,判断プロセスの可視化を試みることである.糖尿病を専門とする看護師19名を対象にフォーカス・グループ・インタビューを実施した.その結果,患者に対して抱く経験的な推論として【揺れ動く感情の存在がある】,【現状や予後をイメージしにくい】,【理解や判断できない理由がある】,【性・年齢別特徴がある】,【行動変容に影響する個別の特性を持つ】を抽出し,これらを確認してケアへとつなげる判断プロセスが確認された.糖尿病看護を専門とする看護師は,過去・現在・未来というケアの連続的な視点を持ち,患者の揺れ動く感情と共に生活状況,仕事や家族との関係性などの背景情報を組み合わせながら,丁寧に判断していた.優れた看護実践の判断プロセスを可視化することは,糖尿病看護の質向上につながる可能性を持つ.
Copyright © 2012, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.