Japanese
English
【研究報告】
虚血性心疾患を発症した糖尿病患者の病気と自己管理に関する語り
The Narratives on Illness and Self-Management of Diabetes Patients under Treatment with Ischemic Heart Disease
白水 眞理子
1
,
加賀谷 聡子
2
,
藤澤(大谷) 由香
3
,
三浦 幸枝
4
Mariko Shiramizu
1
,
Toshiko Kagaya
2
,
Yuka Fujisawa (Otani)
3
,
Sachie Miura
4
1神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部
2杏林大学保健学部
3千葉大学看護学部前期博士課程
4岩手医科大学附属病院
1Faculty of Health and Social Work, Kanagawa University of Human Services
2Kyorin University of Health Science
3Graduate School of Nursing, Chiba University
4Hospital of Iwate Medical University
キーワード:
糖尿病
,
虚血性心疾患
,
自己管理
,
療養経験
,
病みの軌跡
Keyword:
糖尿病
,
虚血性心疾患
,
自己管理
,
療養経験
,
病みの軌跡
pp.4-15
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
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虚血性心疾患を発症した糖尿病患者が,病気と自己管理についてどのような認識をもっているのかを明らかにすることを目的に,小集団学習会に参加した患者19名が「糖尿病と私」について語った内容を質的に分析した.5つの【カテゴリー】と17の〔サブカテゴリー〕が抽出された.参加者は入院に伴い【病気の衝撃】を経験し,【これまでの病気のとのつきあい方】を振り返り,【仕事と自己管理】を両立することの難しさを分かち合いつつも,〔これまでの生活を反省し〕,〔病いと向き合う覚悟を決める〕ことで【療養生活への思い】を新たにし,【生活の文脈における自己管理】について具体的に考えていることが明らかになった.小集団学習会という場で,看護者や同じ状況にある仲間との相互作用を重視しながら病いの経験を語る機会をもつことは,出来事の整理を助けるとともに,病みの軌跡の予想を現実的かつ治療的にする効果が期待できることが示唆された.
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