特集 心エコー 傾向と対策―ケースで学ぶ! 実地医家がおさえておきたい診断・評価法
[Chapter 3] ケースで学ぶ! 心エコーの傾向と対策
A.心エコーで診断する基本的疾患
虚血性心疾患
前川原 慧則
1
,
泉 佑樹
1
1榊原記念病院 循環器内科
キーワード:
虚血性心疾患
,
局所壁運動異常
,
ブルズアイ表示
Keyword:
虚血性心疾患
,
局所壁運動異常
,
ブルズアイ表示
pp.215-219
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_215
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▪虚血性心疾患の診断では心エコー図検査は有用であり,非侵襲的で何度も施行できるという利点がある.
▪壁運動は壁運動スコア(WMSI)を用いて評価する.ブルズアイ表示を用いると冠動脈の走行と支配領域をイメージしやすい.
▪緊急時には手早く評価する必要があり,日頃のトレーニングが重要である.
▪胸痛があるものの心エコー図検査で有意な所見がない場合は大動脈解離を鑑別にあげる.そのほか,たこつぼ型心筋症,心筋炎,急性肺塞栓症も念頭に検査を施行する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023