第11回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム
糖尿病教育・看護における標準化への挑戦
福井 トシ子
1
Toshiko Fukui
1
1杏林大学医学部付属病院
1Kyorin University Hospital
pp.66-67
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
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糖尿病教育・看護の質と安全は,標準化が前提にあるとして,広く標準化の理解を求めるために「糖尿病教育・看護における標準化への挑戦」と題し,シンポジウムは企画された.
5人の先生方がシンポジストとしてご登壇してくださった.標準化の第一人者である,東大大学院工学系研究科の飯塚悦功氏から,標準のもつ意味や標準化の方法論についてご教示いただいた.「標準」や「標準化」という用語を私たちはどのように思い浮かべるだろうか.1990年前半に日本に導入されたクリニカルパス導入の経緯を振り返ると,「個別性がない,医師の裁量が無視される,看護が画一的になる」などといったことが飛び交っていたことを思い出す.このことを飯塚氏は,「…これらはいずれも「標準/標準化」のある側面を語っている.だが,多くの場合,標準/標準化の深遠なる意味を理解したうえでこうしたことを思い浮かべたわけではないだろう」と,深く切り込んでおられる.
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