第5回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム
合併症の進展した患者の看護を通してチーム医療を考える
鎌田 惠子
1
Keiko Kamada
1
1萬田記念病院
1Manda Memorial Hospital
pp.67-69
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
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はじめに
当院は,糖尿病センターとして,89床の入院施設,40床の血液透析,眼科,フットケア外来を併設し,糖尿病のトータルケアを目指している病院である.近年,糖尿病患者の増加とともに合併症の出現がQOLを脅かし,特に糖尿病性腎症の患者は増加の一途をたどっている.そのなかで新規透析導入患者の割合は,糖尿病性腎症が全体の30%以上にもなっており,毎年その数は確実に増加している.このような合併症の進展した患者と向き合い,継続してケアしていくにはチーム医療が不可欠である.これらチーム医療における,医師(内科医,透析医,眼科医,皮膚科医),看護婦,栄養士,薬剤師,ソーシャルワーカーなど,当院における職種間の連携の実際について紹介するとともに,糖尿病性腎症による透析導入となった症例を通してチーム医療における看護婦の役割について述べたい.
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