第3回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム
外来における段階的個別指導の方法
木下 幸代
1
Sachiyo Kishita
1
1聖隷クリストファー看護大学
1Seirei Christpher College of Nursing
pp.125-128
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
はじめに
糖尿病をもつ人々が日常生活における自己管理の仕方を学び維持していくためには,専門家による教育的アプローチが重要な役割を果たしている.わが国の糖尿病患者教育は,教育入院,糖尿病教室など,多種多様な形でさまざまな保健医療機関において実施されている.医療チームによる組織的な患者教育を展開している病院の例は数多く紹介されているが,ありふれた疾患である糖尿病患者は数百万人といわれ,チームアプローチのできない一般の総合病院や個人病院などでは個別的に対応していることが多いのではないかと考えられる.
今回は,外来での組織的な患者教育システムのない病院で試験的に実施した,看護婦1人でも実践可能な個別指導の方法について紹介し,外来における糖尿病患者への対応について考えてみたい.これは,壮年期の外来糖尿病患者への教育的アプローチに関する評価研究の一部として実施したものである.
Copyright © 1999, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.