Brush Up ! CDE●糖尿病療養指導士講座 第3回
薬剤師CDEの基本―外来における個別服薬指導
相沢 政明
1
1北里大学病院 薬剤部
pp.299-301
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100593
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Case:2型糖尿病,65歳,男性.
35歳のときに初めて空腹時血糖高値を指摘されたが放置していた.3年前,近医に糖尿病を治療するため受診したが,ドロップアウトした.今回胃癌手術の際に糖尿病を再度指摘され,治療目的で紹介される.HbA1C 10.3%,空腹時血糖208mg/dL,抗GAD抗体<0.3,身長165cm,体重50.0kg.受診1カ月後,外来糖尿病教室および栄養相談を受けた.食事療法を行い電車は一駅とばして30分ほど歩いていたが,夏になり歩行は中止している.食事療法は難しいと感じているが,ご飯は計量している.薬物療法は希望していないが必要であればインスリン以外受け入れる気持ちがある.食事療法,運動療法を行ったがHbA1Cが低下しないため,6カ月後,経口血糖降下薬が新規に処方された.
このような患者に私たちはどのように対応すればよいだろうか?
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