第3回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●ミニシンポジウム
認定看護師(糖尿病教育分野)をめぐって―認定看護師の現状と可能性
小林 貴子
1
,
金木 恵子
2
Takako Kobayashi
1
,
Keiko Kaneki
2
1千葉県立衛生短期大学
2東京都済生会向島病院
1Chiba College of Health Science
2Tokyo Saiseikai Mukojima Hospital
pp.49-50
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
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- 文献概要
近年,糖尿病患者に対する教育の考え方は主に知識を提供するという「指導モデル」を中心とするものから,患者の生活をもとに,患者の生活の質を高める方向で患者と話し合いながら一緒に考える「学習援助モデル」へと変化してきている.そのため看護実践には,より専門性の高い知識や技術が必要となってくる.このような変化のなかで糖尿病教育分野における認定看護師の必要性が問われ始めてきた.
日本看護協会では1995(平成7)年より認定看護師の研修を開始し,「救急看護」,「WOC」など,実際に活動を開始している.昨年度の学術集会の特別講演において岡谷恵子先生より,専門看護師・認定看護師について,その専門性の違いや受験資格などを中心にお話をいただいた.1998年6月現在で,認定看護師は118名誕生しているが,専門領域も違うことから,糖尿病教育や看護に携わっている私たちが,実際に認定看護師の実践活動にふれる機会は少ないのが現状であろう.
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