特集 医療専門職の需要と供給
日本看護協会が認定する専門看護師・認定看護師の現状
岡 美恵子
1
1日本看護協会認定看護師認定部
pp.944-947
発行日 2000年11月1日
Published Date 2000/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903126
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近年のわが国における少子・高齢化や疾病構造の変化などがもたらす健康問題は多様化・複雑化しているが,このような現状にあって,保健・医療・福祉の現場で適切に対応できる看護職が強く望まれている.日本看護協会(以下,本会)は専門職能団体として,このような社会的期待に応え得る方策について討議を重ねてきたが,その一つが専門看護師・認定看護師制度の制定である.
この制度は,看護職として優れた人材を社会に送り出し,看護ケアの質を向上させることを目的にしており,1987年に検討を開始した.検討に当たっては,その役割,必要と考えられる看護分野,教育水準,教育カリキュラム,認定の仕組みなどが審議され,専門看護師は1996年から,認定看護師は1997年から認定を開始した.制度の検討開始から約10年を要したこととなる.
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