看護と倫理の言葉たち：見捨てない

The nurses' distinctive voices: No abandonment

1 ．はじめに：ケアは決して見捨てない

　Treat often，cure sometimes，care always andabandon never（p.134）¹

　 手当てたびたび、治療はときに、ケアは常にそして決して見捨てない（p.156）²

　この詩で注目したいは、「abandon、見捨てる」に「never、決して」がついていることです。「ケアは決して見捨てない」と。本稿は看護ケアにおける「見捨てない」に光を当てます。看護師の言葉や行為は一見すると単純ですが、その奥には「見捨てない」が流れていると思うのです。