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日本看護倫理学会第8回年次大会 会長講演
看護実践が体現する看護倫理
The nursing practice impersonate nursing ethics
佐藤 禮子
1
1関西国際大学保健医療学部看護学科
pp.81-82
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
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- Abstract 文献概要
1.看護倫理の真理認識
「看護における倫理」を明確にするためには、確かな理論構築が必要であるとの考えから、和辻哲郎氏の「人間の學としての倫理學」が語る“倫理”とは何かを熟読し、さらに関連文献からイメージを膨らませ自分なりの解釈に至った。すなわち、人間が人間として、人間と共に生きていくうえでの確かな秩序を言い表すものであり、このこと事態が、正しい看護実践の本質を貫いているものである、という理解である。そして、高齢者施設での胸部圧迫骨折(ストレスがたまって)報道や週刊誌で読んだ点滴注入事件記事によって気付いたのが、看護倫理の真理認識である。看護倫理の修得は、単に理論・知識の獲得に止まるものではない。まず理論・知識の体得に始まり、自らの看護実践に体現あるいは表現して、初めて真に看護倫理を体得したといえることになる。
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