Japanese
English
短報
重症心身障害児者看護を経験してきたある看護師のライフストーリーから捉えた倫理的側面
The ethical aspects of care for people with severe motor and intellectual disabilities as shown in life story of a nurse
窪田 好恵
1
Yoshie KUBOTA
1
1園田学園女子大学人間健康学部人間看護学科
1Department of Human Nursing, Faculty of Human Health, Sonoda Women's University
キーワード:
重症心身障害児者
,
ライフストーリー
,
看護師
,
倫理的側面
,
people with severe motor and intellectual disabilities
,
life story
,
nurse
,
ethics
Keyword:
重症心身障害児者
,
ライフストーリー
,
看護師
,
倫理的側面
,
people with severe motor and intellectual disabilities
,
life story
,
nurse
,
ethics
pp.39-45
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は、重症心身障害児者(以下、重症児者)看護を経験してきた看護師の語りから重症児者看護における倫理的側面を明らかにすることである。そこで、16年間の経験があるA看護師へのインタビューを行った。その結果、以下の4つの倫理的側面が見出せた。「重症児者の尊厳」「重症児者と家族の経済的・法的・年齢的問題」「終末期医療の課題」「重症児者への関わりのありよう」である。これらが重症児者看護ならではの倫理的側面の特徴につながる背景として以下のことが考えられた。重症児者看護には、重度な身体障害と知的障害があり生来もしくは小児期から意思決定できないという「対象」の特性と、病院機能と児童福祉施設の機能を併せ持つ機関であるために医療・福祉を受けながら生涯をすごす「日常」の生活の「場」としての特性がある。また、関わる人のありようや想いを問う徳の倫理が重要である。
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