Japanese
English
短報
脳・神経系病棟に勤務する看護師の倫理的問題に関する研究
Study of ethical issues faced by nurses working in neurosurgical wards
境 美穂子
1
,
工藤 せい子
2
Mioko SAKAI
1
,
Seiko KUDO
2
1弘前大学医学部附属病院看護部
2弘前大学大学院保健学研究科
1Hirosaki University School of Medicine and Hospital
2Hirosaki University Graduate School of Health Sciences
キーワード:
倫理的問題
,
脳・神経系病棟
,
看護師
,
ethical issues
,
neurosurgical wards
,
nurses
Keyword:
倫理的問題
,
脳・神経系病棟
,
看護師
,
ethical issues
,
neurosurgical wards
,
nurses
pp.63-70
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本研究は、脳・神経系病棟に勤務する看護師が抱えている倫理的問題を明らかにすることを目的に、通算看護師経験4年以上の看護師12名を対象に面接し、継続的比較分析を行った。結果、4つのカテゴリーと12のサブカテゴリーが抽出された。問題の約8割は【抑制の悩み】で、脳・神経系疾患の【複雑な病態による共通認識困難と対応困難】という悩みを抱えていた。また、一人の患者にかかりきりになることで業務の負担が増し、【理想と現実の乖離】に陥り、さらに、業務優先の患者対応や看護師間の不統一な行為をすることで【患者に向き合う態度】に問題があることを示していた。脳・神経系病棟に勤務する看護師は、看護師間のサポート体制を整えて、意識障害の患者が送っているメッセージに気づき、倫理的問題をキャッチして、医師・家族も含めた話し合いの場を設け、解決策を講じ、問題を解決していくための積極的な行動力を身につけていくことが求められる。
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