Japanese
English
短報
看護師長が体験した倫理的問題とその頻度:県全域の看護師長を対象とした質問紙調査より
Ethical issues and their degree, as experienced by nurse managers: Findings from the questionnaire survey for nurse managers in a prefecture
村井 孝子
1,2
,
中尾 久子
3
Takako MURAI
1,2
,
Hisako NAKAO
3
1純真学園大学保健医療学部看護学科
2九州大学大学院医学系学府保健学専攻看護学分野博士後期課程
3九州大学大学院医学研究院保健学部門看護学分野
1Department of Nursing, Faculty of Health Sciences, Junshin Gakuen University
2Nursing Course, Department of Health Sciences, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University
3Nursing Course, Department of Health Sciences, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University
キーワード:
看護師長
,
臨床実践
,
看護管理
,
倫理的問題
,
体験頻度
,
nurse managers
,
clinical practice
,
nursing management
,
ethical issues
,
degree in experiences
Keyword:
看護師長
,
臨床実践
,
看護管理
,
倫理的問題
,
体験頻度
,
nurse managers
,
clinical practice
,
nursing management
,
ethical issues
,
degree in experiences
pp.70-77
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は、病院に勤務する看護師長が体験した倫理的問題とその頻度について明らかにすることである。臨床実践および看護管理における倫理的問題に関して自記式質問紙を用い、A県下の全病院に勤務する看護師長1,938名を対象に質問紙調査を行った。524名(回収率27.0%)のうち、506名を分析対象とした(有効回答率26.1%)。看護師長が体験した臨床実践上の倫理的問題は「患者に十分な看護ケアを提供できない看護師の充足状況」「患者の安全確保のために身体抑制や薬剤による鎮静をするか、しないか」が多かった。一方、看護管理上の倫理的問題では「人的資源が不足している」「サービス残業が行われている」が多かった。看護師長は、看護実践の基盤でもある人権や患者ケアに関する倫理的問題のみならず、良質な看護ケアを行うために必要不可欠な看護師の充足問題についても高い頻度で体験していることが明らかとなった。
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