特集 “退院後”に目くばりを—社会資源を使いこなす
社会資源の活用はニーズのアセスメントから
堀越 由紀子
1
1北里大学病院総合相談部
pp.210-214
発行日 1997年3月1日
Published Date 1997/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905290
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はじめに
退院計画プログラムは「患者とその家族が退院後の適切なケアの計画を作るのを助けるために病院が提供すべき,部門を越えた病院全体としてのプロセス」(アメリカ病院協会による)と定義される.退院にあたっての社会資源の活用はこの一環ととらえるべきである.患者・家族の生活をより快適で安全にするために,退院後のニーズの種類,程度,緊急性を入院中から予測し,その解消や軽減のために始められる援助である.これはあくまで事前の予測にもとづくものなので,援助の成果のいかんはニーズのアセスメントにかかっているといっても過言ではない.
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