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Japanese Occupational Therapy Research Volume 15, Issue 5 （October 1996）

作業療法 15巻5号（1996年10月発行）

Japanese English

◆研究と報告

示指屈曲運動での各関節トルク値と筋トルク値の測定 Measurement of joint and muscle torque in index finger flexion 西村誠次 ¹ , 生田宗博 ¹ , 柴田克之 ¹ , 丸本晃 ² , 真田雅美 ² Seiji Nishimura ¹ , Munehiro Ikuta ¹ , Katsuyuki Shibata ¹ , Akira Marumoto ² , Masami Sanada ² ¹金沢大学医学部保健学科作業療法学専攻 ²金沢医科大学病院リハビリテーション部 ¹Dept. of Occupational Therapy, School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Kanazawa University ²Dept. of Rehabilitation, Kanazawa Medical University Hospital キーワード：関節トルク値 , 筋トルク値 , 筋力評価 Keyword: 関節トルク値 , 筋トルク値 , 筋力評価 pp.426-433

発行日 1996年10月15日 Published Date 1996/10/15

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Abstract 文献概要
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要旨：自作の指押し力測定器具を用いて，健常女性17名34手の示指でDIP，PIP，MP各関節の屈曲運動によって生じた各関節での関節トルク値を，実測した関節トルク値Ⅰと，理論的に最大値として予測された関節トルク値Ⅱの2通り算出した．さらに各関節の深指屈筋と浅指屈筋，手内筋の筋トルク値を試算した．

　DIP関節の関節トルク値ⅠとⅡは等しく3.88±1.11×10^-2kgmであった．PIP関節の関節トルク値Ⅰは5.29±1.78×10^-2kgm，MP関節の関節トルク値Ⅰは11.59±2.90×10^-2kgmであり，関節トルク値Ⅰは関節トルク値Ⅱの約50％であった．PIP関節の深指屈筋と浅指屈筋の筋トルク値の比率は1：1で，MP関節の深指屈筋，浅指屈筋と手内筋の筋トルク値の比率は3：3：4であった．