Japanese
English
◆ケーススタディ
大腿骨頸部骨折のための作業療法中断後に痴呆症状の改善が見られなかった1症例
Discontinuation of O.T. leading to a Lack of Improvement in a Dementia Patient with Femoral Fracture
山崎 郁雄
1
,
山田 孝
1
,
村田 和香
2
Ikuo Yamazaki
1
,
Takashi Yamada
1
,
Waka Murata
2
1秋田大学医療技術短期大学部
2北海道大学医療技術短期大学部
1Department of Occupational Therapy, College of Allied Medical Sciences, Akita University
2Department of Occupational Therapy, College of Medical Technology, Hokkaido University
キーワード:
老人
,
痴呆
,
大腿骨頸部骨折
Keyword:
老人
,
痴呆
,
大腿骨頸部骨折
pp.63-69
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:症例は明治40年生まれの男性で,職業から引退し閑静な生活を送るなかで,物忘れなど痴呆を疑わせる症状が出現し,外来で作業療法を受けていた.しかし,家庭事情による中断後に異常行動が現われたため,入院し,作業療法を受けた.経過は良好であったが,転倒による大腿骨頸部骨折を起こしたため,作業療法が中断され,また,その他のリハビリテーションアプローチもなされなかった.4ヵ月後に作業療法を再開したが,骨折以前に示されたような改善は見られないまま経過した.本症例から,老人のリハビリテーションにおける早期介入の重要さを改めて認識させられた.
Copyright © 1992, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.