Japanese
English
論述
当院における10年間の大腿骨頸部外側骨折の統計から—予防を考える
10 Years Follow up of Trochanteric Fractures of the Femur: about prevention
金物 壽久
1
,
元田 英一
1
,
高橋 成夫
1
,
今枝 敏彦
1
,
三浦 恭志
1
,
山田 英世
1
Toshihisa Kanamono
1
1長野赤十字病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Nagano Red Cross Hospital
キーワード:
大腿骨頸部骨折
,
femoral neck fracture
,
老人
,
the aged
,
予防
,
preventive medicine
,
季節病
,
seasonal disease
Keyword:
大腿骨頸部骨折
,
femoral neck fracture
,
老人
,
the aged
,
予防
,
preventive medicine
,
季節病
,
seasonal disease
pp.1307-1311
発行日 1988年11月25日
Published Date 1988/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907974
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抄録:老人医療に対する医学的,社会的問題が話題になっている.整形外科領域において大腿骨頸部外側骨折にはこれらの問題が端的に現われており,10年間の症例168例を調査し考察した.ここ数年間に本骨折は著明に増加しており,特に75歳以上に顕著であった.退院後のADLおよび生命予後は予想以上に悪く,主に合併症によって左右されており,整形外科的治療を論ずるだけでは対処できない例も多かった.一方,受傷時期は冬に多く,受傷場所はトイレ,玄関に多いなど一定の傾向がみられた.一定の傾向に対してはその予防策を考える余地があると思われ,オステオポローシス,環境,合併症といった危険因子や予知要因の研究が,今後進むことが期待される.
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