Japanese
English
◆原著
強直母指の装具療法
Splinting of Trigger Thumb
對馬 祥子
1
,
大溝 昌章
1
Shoko TSUSHIMA
1
,
Masaaki OHMIZO
1
1弘前大学医学部附属病院
1Hirosaki University Hospital
キーワード:
強直母指
,
スプリンティング
,
追跡調査
Keyword:
強直母指
,
スプリンティング
,
追跡調査
pp.610-616
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨:装具療法を試みた強直母指患児25例32指について追跡調査を試み,装具装着を継続した「継続群」と,途中で装具装着を放棄してしまった「drop out群」とに分けて,装具療法の効果について比較検討した.調査の結果,「drop out群」14指には治癒例がないのに対し,「継続群」18指では88.9%が治癒しており,統計学的にも有意差が認められた(P<0.01).しかし,装具療法で治癒に至るまでには,少なくとも約7ヵ月の期間が必要であり,装具療法を遂行するためには親の理解を得ることが必須であることが明かとなった.本研究結果と過去の諸家による自然治癒成績を比較しても,強直母指に対する装具療法は有効であると考えられる.
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