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シンポジウム 変性腰部脊柱管狭窄症の手術的治療と長期成績
腰部脊柱管狭窄に対する選択的片側除圧術―prospective study
Selective Unilateral Nerve Root Unroofing for Lumbar Canal Stenosis: Prospective Study
渡部 徹
1
,
菊地 臣一
1
,
紺野 慎一
2
Toru Watanabe
1
1福島県立医科大学整形外科
2福島県立田島病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Medical College
キーワード:
神経根管開放術
,
nerve root unroofing
,
腰部脊柱管狭窄
,
lumbar canal stenosis
,
追跡調査
,
follow-up study
Keyword:
神経根管開放術
,
nerve root unroofing
,
腰部脊柱管狭窄
,
lumbar canal stenosis
,
追跡調査
,
follow-up study
pp.687-691
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901386
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抄録:腰部脊柱管狭窄による片側単一神経根障害に対して,片側単一神経根の除圧術を施行した42例について追跡調査を施行した,術前JOAscoreは平均14点であったが,調査時平均25点と改善していた.調査時,除圧神経根由来の症状の再発例が1例に認められたが,一過性であった.また,術後に除圧椎間の反対側神経根症状を3例(7%)に認めたが一過性であり,硬膜外ブロックや神経根ブロックにて調査時には疼痛は消失していた.術前のX線学的不安定性の有無は術後成績に無関係であった.術前脊髄腔造影で多椎間欠損像を認める症例に調査時手術椎間以外の高位での症状出現を認めた症例が1例あったが,術前診断に問題があったと考えられる症例であった.その他の例では,脊髄腔造影像は術後成績に影響を与えていなかった.単一神経根障害に対しての本術式は手術時間,手術侵襲が少なく,有用な手術手技と言える.
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