Japanese
English
◆紹介
舌を利用したリモコンスイッチについて—残存機能としての舌の活用方法
A Remote Switch Controlled by Tongue
吉村 和夫
1
Kazuo Yoshimura
1
1国立療養所東佐賀病院
1National Chest Hospital East Saga
キーワード:
残存機能
,
ADL
,
自助具
Keyword:
残存機能
,
ADL
,
自助具
pp.50-52
発行日 1989年2月15日
Published Date 1989/2/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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はじめに
リハビリテーションの原点は「残存機能の最大活用」であることは周知の事実であるし,各障害を持った人を評価するにあたっては最も気を使うところである.とりわけ重度障害者においては慎重を要するところで,評価いかんによっては能力障害に大きな相違が生じてくる.また,機能を補うものとしてリハ工学の発展は目覚しいものがあり素晴しい成果を上げている.しかし,これらの機器もあるものにおいては高価で障害者すべてに等しく恩恵を与えるまでにいたっていないのが現実である.このような状況にあたって,可能なかぎり各障害者自身の保持する機能を使うことが経済的のみならず,効率性からみても一番好ましい.
そこで,重度障害者において十分な活用を見逃されているものに舌の機能があるようだ.確かに,舌が言語機能や食事において果たす役割は重要であることは確認されているが,他の活用方法はあまり目にしない.そこで今回,舌の機能を利用したスイッチを作り一定の成果を上げたのでここに報告する.
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