Japanese
English
◆特集 精神保健法と作業療法
新しい精神保健法のもとで作業療法士に期待すること
What Are Expected on Occupational Therapists under the New Mental Health Act in Japan
岡上 和雄
1
Kazuo Okagami
1
1国立精神・神経センター精神保健研究所
1National Institute of Mental Health
キーワード:
精神保健法
,
精神科作業療法
,
全国精神障害者家族会連合会
,
精神障害者授産施設
,
Mental Health Act
,
psychiatric occupational therapy
,
japanese federation of the families with the mentally disabled
,
work shops for the mentally disabled
Keyword:
精神保健法
,
精神科作業療法
,
全国精神障害者家族会連合会
,
精神障害者授産施設
,
Mental Health Act
,
psychiatric occupational therapy
,
japanese federation of the families with the mentally disabled
,
work shops for the mentally disabled
pp.4-9
発行日 1988年3月31日
Published Date 1988/3/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
Ⅰ.技術観の広がり
〔対象の広がり〕1960年代中期,わが国の精神科医療の中に新しい装いの「作業療法」が颯爽と姿をあらわした。それまでは,精神科作業療法というと,呉秀三先生とか,加藤普佐次郎先生とか,長山泰政先生を疑いもなく引用できたのが,その後は,なかなかそうはいかない。だが,ここでは,加藤普佐次郎先生(1888〜1969)の論著について触れることから始めたいと思う。周知のように,先生は,その論文・「精神病者に対する作業治療並びに開放治療の精神病院に於ける実施の意義及び方法」という,当時としては(今もだが—)異例のテーマにより東京帝国大学によって医学博士号を受けているのだが,その中の「経験より見たる作業治療及び開放治療の実施の方法」の項に,次の文章が出てくる。
……又精神病院に於ける実際を見るに,患者は数年又10数年にわたってその内に居住し,病院と云はんよりは寧ろ其の定住所と云ふを適当とするが如き点あり。……
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