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特集 排尿・排便の障害学
1 排尿・排便の病態生理と評価
Pathophysiology and Evaluation of Voiding and Defecation
乃美 昌司
1
,
仙石 淳
1
Masashi Nomi
1
,
Atsushi Sengoku
1
1兵庫県立リハビリテーション中央病院泌尿器科
キーワード:
下部尿路症状
,
神経因性下部尿路機能障害
,
便秘
,
便失禁
,
神経因性大腸機能障害
Keyword:
下部尿路症状
,
神経因性下部尿路機能障害
,
便秘
,
便失禁
,
神経因性大腸機能障害
pp.654-664
発行日 2023年8月18日
Published Date 2023/8/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 排尿を司る膀胱・尿道(下部尿路)と排便を司る大腸・肛門は,ともに中枢神経と末梢神経系の制御を受けている.そして,その神経障害のレベルにより,前者は橋上型,核上型・橋下型,および核・核下型の神経因性下部尿路障害(神経因性膀胱),後者は反射性大腸および弛緩性大腸のタイプの神経因性大腸機能障害を呈することになる.
排尿障害と排便障害は,それぞれ大きく排尿障害(尿排出障害)と蓄尿障害,および便秘と便失禁とに分けられるが,その原因は神経因性の機能障害に限らず,ADL障害も含めて多岐にわたり,また症例ごとに種々の程度に複合している.従って,その評価においては症例ごとに全身的な検索が必要となる.
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