Japanese
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実践講座 排泄障害・第4回
排便障害の評価と対応
Assessment and management for patients with bowel dysfunction.
乃美 昌司
1
,
仙石 淳
1
Masashi Nomi
1
,
Atsushi Sengoku
1
1兵庫県立リハビリテーション中央病院泌尿器科
1Department of Urology, Hyogo Rehabilitation Center Hospital
キーワード:
便秘
,
排便機能障害
,
排便管理
Keyword:
便秘
,
排便機能障害
,
排便管理
pp.747-754
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110591
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はじめに
リハビリテーションを必要とする患者では,便秘および便失禁などの排便障害に困窮する場合も多く,健常な日常生活への復帰に向けた障害となる場合がある.特に脳血管疾患あるいは脊髄損傷などに伴う神経因性排便障害はさまざまな身体的障害の中でも生活の質(quality of life;QOL)を大きく損なう.われわれが行った脊髄損傷者を対象とした聞き取り調査では,身体的障害をより困窮する順番に並べると,排便障害,運動機能障害,排尿障害,性機能障害の順であった1).しかしながら,運動機能障害や排尿障害と比較して排便障害はあまり注目されず,患者の困窮にも目が届きにくい場合が多い.
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