JARM NEWS【REPORT】
第6回日本安全運転医療学会学術集会/回復期リハビリテーション病棟協会第41回研究大会in岡山
菊地 尚久
1
,
平岡 崇
2
1千葉県千葉リハビリテーションセンター
2川崎医科大学リハビリテーション医学教室
pp.544
発行日 2023年6月18日
Published Date 2023/6/18
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- 文献概要
2022年12月17日(土)に第6回日本安全運転医療学会学術集会が産業医科大学医学部リハビリテーション医学講座教授である佐伯覚会長のもと,北九州国際会議場で開催された.本学会は自動車運転に関する3つの研究会が2015年に合同し研究会として発足,2022年4月に学会化された.理事長は東京慈恵会医科大学第三病院リハビリテーション科教授の渡邉修先生が務められている.今回はその第1回として開催された.コロナ禍が続いている状況だが,現地開催となった.
本学会は運転に関係する医療,自動車教習所,行政,企業など多方面から医療と安全運転を考える学会である.今回のテーマは「安全な交通社会を支える多職種連携」となっており,さまざまな方面からの講演,シンポジウム,発表があり,まさに学会の趣旨に沿ったものであった.教育講演の1つは本学会の理事である東京都リハビリテーション病院の武原格先生による「道交法改正と東京都医師会の活動」で,今回の道路交通法改正に伴う認知機能検査への対応と東京都医師会における先生の活動について話された.シンポジウムの1つは「地域での運転・移動に関する支援」であり,地域による支援体制の違いと高齢者が免許を持てなくなったときのサービスに関する発表もあり,今後高齢者が免許を返納した後にそれぞれの地域でいかに対応すべきかを考えさせられたシンポジウムであった.
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