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特集 再生医療とリハビリテーション医学
6 iPS細胞由来骨格筋幹細胞を用いたデュシェンヌ型筋ジストロフィーに対する細胞治療法の開発と,再生リハビリテーションの可能性
Development of Cell Therapy for Duchenne Muscular Dystrophy by iPS Cell-derived Muscle Stem Cell, and Potential of Regenerative Rehabilitation with Cell Therapy
竹中(蜷川) 菜々
1
,
櫻井 英俊
1
Nana Takenaka-Ninagawa
1
,
Hidetoshi Sakurai
1
1京都大学iPS細胞研究所臨床応用研究部門
キーワード:
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
,
骨格筋幹細胞
,
細胞治療
,
運動機能改善
,
再生リハビリテーション
Keyword:
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
,
骨格筋幹細胞
,
細胞治療
,
運動機能改善
,
再生リハビリテーション
pp.1020-1025
発行日 2022年10月18日
Published Date 2022/10/18
- 販売していません
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- 参考文献 Reference
要旨 デュシェンヌ型筋ジストロフィーはジストロフィン欠損による筋損傷により重度の筋力低下をきたす遺伝性筋疾患である.その治療法として,骨格筋幹細胞移植による筋再生医療が期待されている.われわれは発生段階を模倣した分化誘導法の至適化により,iPS細胞から効率よく骨格筋幹細胞を誘導することに成功し,移植によりマウスモデルで高い筋再生能をもつことも示された.さらには運動機能の評価方法として足関節底屈トルク測定機器を用いた手法を開発し,約10%以上のジストロフィン発現回復と機能回復が相関する可能性を見いだしている.また,同機器によってリハビリテーション介入も可能になったことから,細胞移植治療に有用な運動プロトコルも開発した.
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