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特集 臓器移植とリハビリテーション医療
8 臓器移植レシピエントの心理社会的評価とリハビリテーション医療
Psychosocial Evaluation and Rehabilitation for Organ Transplant Recipients
筒井 順子
1
,
西村 勝治
2
Junko Tsutsui
1
,
Katsuji Nishimura
2
1田園調布学園大学人間科学部心理学科
2東京女子医科大学医学部精神医学講座
キーワード:
臓器移植レシピエント
,
心理社会的評価
,
Stanford Integrated Psychosocial Assessment for Transplantation
,
SIPAT
Keyword:
臓器移植レシピエント
,
心理社会的評価
,
Stanford Integrated Psychosocial Assessment for Transplantation
,
SIPAT
pp.609-616
発行日 2022年6月18日
Published Date 2022/6/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 臓器移植レシピエント適用基準ガイドラインには,適用および禁忌の両方に精神医学および心理社会的側面に関する記載があることが多い.患者の治療に対する理解,サポート機能や精神的安定性およびアルコールを含む薬物使用が移植予後に多大な影響を与えるためである.心理社会的評価は移植医療に精通した精神医療従事者が行うことが多いが,これまで各評価者の判断に依存してきた.現在,国際的に広く使用されているStanford Integrated Psychosocial Assessment for Transplantation(SIPAT)は,客観的に移植予後に関連する心理社会的要因を測定することが可能なツールである.移植後も抑うつや不安,認知機能低下などの精神症状は出現することがあるが,リハビリテーション医療が果たす役割は大きい.
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