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特集 筋強直性ジストロフィー
2 筋強直性ジストロフィーの先天型と遺伝
Congenital Form and Genetics of Myotonic Dystrophy Type 1
石垣 景子
1
Keiko Ishigaki
1
1東京女子医科大学医学部小児科
キーワード:
先天性筋強直性ジストロフィー
,
表現促進現象
,
CTG繰り返し配列
,
出生前診断
,
着床前診断
Keyword:
先天性筋強直性ジストロフィー
,
表現促進現象
,
CTG繰り返し配列
,
出生前診断
,
着床前診断
pp.144-150
発行日 2022年2月18日
Published Date 2022/2/18
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- 参考文献 Reference
要旨 筋強直性ジストロフィーの先天型は最重症型で,成人型と異なる臨床症状を呈し,特有の病態が基盤にある.出生時より全身筋緊張低下,筋力低下を呈し,呼吸障害などの合併症のため,新生児期の死亡率は高いが,その後は発達に伴って症状は改善する.95%が母親からの遺伝であるが,父親からの遺伝例も報告され,CTG繰り返し配列数が1,000回以上と著しく増加している.既診断の女性患者が挙児を考える際には,妊娠前に心理社会的な支援が可能な施設で,患者理解度にあわせた遺伝カウンセリングを行い,計画的な妊娠出産を支援する必要がある.出生前・着床前診断は生命の選択にかかわる重要な倫理的課題を含み,慎重な対応を要する.
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