連載 リハビリテーション医学研究のこれから
東北医科薬科大学医学部リハビリテーション学の研究紹介
伊藤 修
1
,
高橋 麻子
1
,
内海 由也
1
1東北医科薬科大学医学部リハビリテーション学
pp.432-433
発行日 2021年4月18日
Published Date 2021/4/18
- 販売していません
- 文献概要
- 参考文献
当教室は2016年に宮城県仙台市東部に新設された東北医科薬科大学医学部のリハビリテーション教室です.東北医科薬科大学は仙台市内に2つの附属病院(東北医科薬科大学病院,東北医科薬科大学若林病院)を有しており,その前身であった東北厚生年金病院や東北NTT病院では,医学部設置以前から回復期リハビリテーション病棟診療や呼吸リハビリテーション診療を提供してきました.現在は,医学部設置に伴い多領域の疾患に対するリハビリテーション診療にシフトし,先進的な総合病院として重症患者のリハビリテーション診療も行っています.両院は循環器疾患,呼吸器疾患などの内部障害に対する包括的リハビリテーション診療を積極的に行ってきた施設でもあり,内科,外科,循環器,腎臓などの専門医資格も有するリハビリテーション科医が所属しています.
当教室では,将来の超高齢社会における地域包括ケアシステムに対応できるリサーチマインドをもったリハビリテーション科医や総合診療医の養成と地域リハビリテーション診療に主眼を置いて研究も行っています.臨床研究では,脳血管疾患,運動器疾患,循環器疾患,呼吸器疾患,がんのリハビリテーション診療や摂食嚥下リハビリテーション診療に取り組んでいます(図1).基礎研究では,疾患の病態生理の解明からリハビリテーション医学の応用をめざしており,中でも,循環器疾患,呼吸器疾患,腎疾患,肝疾患に対する研究を発展させています1-3).当教室教員の出身大学である東北大学は同じ仙台市内にあることから,現在も大学間の交流を続け,いくつかの共同研究も行っています.
Copyright © 2021, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.