連載 英語論文の書き方—誰も教えてくれなかったコツ—・第1回【新連載】
視座と主語とパラグラフ
小山 哲男
1,2,3
Tetsuo Koyama
1,2,3
1日本リハビリテーション医学会編集委員会/国際誌編集委員会
2兵庫医科大学リハビリテーション医学
3西宮協立脳神経外科病院リハビリテーション科
pp.346-351
発行日 2020年4月17日
Published Date 2020/4/17
- 販売していません
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
この号から3回連載で,筆者が考えるところの「英語論文の書き方」を紹介します.筆者の趣味の1つは言語や芸術に関する読書です.医学とは直接関連しない分野ですが,読み進むうち英語で医学論文を書くヒントが多く含まれていることに気がつきました.世に英語論文の書き方を指南する本がたくさん出ています.それらのほとんどは英語の堪能な先生による執筆で,多くのページを語法や構文の解説にあてています.翻って筆者は,それらの知識に乏しく,英語が得意でありません.それでも約四半世紀にわたって年1編以上のペースで主著英語論文を公表し続けています.それは日本語と英語の違いと共通点,論理構成,そして表現の手法について,きわめて単純なコツに気がついているからです.今号から3回連載でそれらを述べます.本連載は言語学や芸術学の厳密な知見を反映するものでなく,筆者が一般向け書籍から汲み上げた実践知を紹介するものです.初回は日本語と英語の違いと共通点について述べます.
Copyright © 2020, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.