JARM NEWS【REPORT】
日本脊髄障害医学会/リハビリテーション・ケア合同研究大会
美津島 隆
1
,
田中 智香
2
1獨協医科大学リハビリテーション科学講座
2熊本リハビリテーション病院
pp.275
発行日 2020年3月18日
Published Date 2020/3/18
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- 文献概要
2019年10月31日(木)〜11月1日(金)の2日間,第54回日本脊髄障害医学会が島田洋一会長(秋田大学大学院医学系研究科整形外科学講座教授)のもと,秋田キャッスルホテル,秋田市にぎわい交流館AUで開催された.今回のテーマは「脊髄障害治療のニューフロンティア —融合・発展・進化—」であり,国内外から脊髄障害の専門家が一堂に会し,活発な討議が行われた.約650名が参加し,一般演題363題,4つのシンポジウム,3つの特別講演の他,各種セミナーが企画された.中でも,今話題の脊髄再生医療については,トップランナーの1人である本望 修先生が,脊髄損傷に対する幹細胞製剤の講演をされたが,その中でリハビリテーション治療の重要性も強調されていた.これまで脊髄損傷のリハビリテーション医療は,残存機能のアップ,ADLの改善がその中心であったが,これからは機能障害そのものをどう改善していくか,その方法・内容が特に重要となっていく.実際その点にスポットをあてたシンポジウムも組まれていた.
次回,第55回日本脊髄障害医学会は2020年9月5日(土)に加藤真介会長(徳島大学リハビリテーション部教授)のもとパシフィコ横浜で開催される.同会はISCoS世界大会に引き続き行われるので,両学会ともぜひ参加をお願いしたい.
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