JARM NEWS【REPORT】
日本ボツリヌス治療学会学術大会/国際義肢装具協会(ISPO)世界大会
大串 幹
1
,
山﨑 裕子
2
1兵庫県立リハビリテーション中央病院リハビリテーション科
2社会保険大牟田天領病院リハビリテーション科
pp.186
発行日 2020年2月18日
Published Date 2020/2/18
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- 文献概要
第6回日本ボツリヌス治療学会学術大会は,有村公良会長(医療法人三州会大勝病院 院長)のもと,「これからのボツリヌス療法—スキルアップと多職種連携—」というテーマで2019年9月27日(金)・28日(土)の2日間,東京平河町の砂防会館別館シェーンバッハ・サボーにて開催されました.本邦ではボツリヌス療法は痙縮治療の旗手となり,適応疾患は拡大されつつありますが,反復治療投与の問題や正確な施注の必要性など,現在の課題と展望が主なテーマとなっていました.ボツリヌス療法では,施注手技の正確さが重要であることから,施注筋の同定法や筋電図や超音波ガイド下施注,脳性麻痺への治療など,施注部位や疾患,難易度ごとに8つのスキルアップセミナーと1つのハンズオンセミナーが企画されており,参加者誰もがレベルにあった実践的なノウハウを学ぶことができました.また,4つの教育講演は併用療法として重要なリハビリテーションに加え,促通反復療法,リハビリテーションロボット,頚部ジストニアへの手術療法など大変刺激的な内容でした.1日目の終わりのポスターセッションでは会長推薦のカリフォルニアワインと薩摩焼酎が用意され,酒杯を手に参加者同士の熱い議論が交わされていました.
次回は,2020年9月18日(金)・19日(土)同会場にて,東京慈恵医科大学リハビリテーション医学講座安保雅博教授のもとで開催されます.
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