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特集 意識障害とリハビリテーション医学
1 意識障害とリハビリテーション医学・医療—総論
Disorders of Consciousness and Rehabilitation Medicine
青柳 陽一郎
1
Yoichiro Aoyagi
1
1藤田医科大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
キーワード:
外傷性脳損傷
,
最小意識状態
,
遷延性植物状態
,
感覚入力刺激
,
電気刺激療法
Keyword:
外傷性脳損傷
,
最小意識状態
,
遷延性植物状態
,
感覚入力刺激
,
電気刺激療法
pp.4-10
発行日 2020年1月17日
Published Date 2020/1/17
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要旨 全国で毎年約1,700人が交通事故による外傷性脳損傷により重度の後遺障害に陥る.医学的管理,早期からの多職種によるリハビリテーション評価・治療,そして家族教育が意識回復と身体機能改善を促進する.意識障害におけるエビデンスが高い治療法はまだ少ない.意識障害の程度と高次脳機能障害,嚥下障害を含めた多面的な障害を把握したうえで,五感を活用し脳に刺激を与えるニューロリハビリテーション,電気刺激療法,薬物治療などを組み合わせた包括的リハビリテーション治療を行うことが重要である.意識障害患者を取り巻くハード面に関しては,急性期から慢性期まで一貫して治療できる施設はほとんどなく,在宅療養は長期にわたることが多いため,介護負担は大きい.新たなエビデンスのある治療法の開発,介護者のQOLも考慮したサポート体制の充実が期待される.
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