リハニュース【REPORT】
第2回 日本リハビリテーション医学会秋季学術集会【印象記】/第2回 日本リハビリテーション医学会秋季学術集会【報告記】
湯川 弘之
1
,
原田 卓
2
1愛仁会リハビリテーション病院診療部
2東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野
pp.165-166
発行日 2019年2月18日
Published Date 2019/2/18
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- 文献概要
2018年11月2日(金)〜4日(日)の3日間,第2回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会が,上月正博会長(東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野教授)のもと,仙台国際センターにおいて開催されました.昨年の第1回秋季学術集会では2日間であった学会期間が,今年は3日間に延長されました.期間中は天候にも恵まれ,また会場自体も2015年に開通した地下鉄東西線のおかげで非常にアクセスもよく,多くの参加者で賑わっていました.
今回のメインテーマは「リハビリテーション医学はAdding Life to Years and Years to Life(ADL・QOLの改善と寿命の延長)」でした.生命予後の改善を目的として発達した医学の中で,リハビリテーション医学は生活機能予後やQOLの改善(Adding Life to Years)をめざしてきましたが,内部障害リハビリテーションはそれのみでなく生命予後の延長(Adding Years to Life)につながっていくということです.会長講演では,このメインテーマに関してや,「安静」から「運動療法」へと文字通りのコペルニクス的転回をなしとげられたことの経緯,今後のリハビリテーションを志す医師の指標となるような会長ご自身のこれまでの医師としてのご経験など,平易に,またときにはユーモアも交えてお話しいただきました.特に印象に残っているのは「出会いと協調」というお言葉です.さまざまな人との縁を大切にされた会長の熱意があってこそのお言葉ではないでしょうか.今回の学会でも関係職種の方々含め大勢の方が出席されており,さまざまな出会いもあったことかと思っています.
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