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教育講座
リハビリテーション医学・医療のビッグデータ
Big Data Utilization for Rehabilitation Medicine
松田 晋哉
1
Shinya Matsuda
1
1産業医科大学医学部公衆衛生学教室
キーワード:
ビッグデータ
,
Diagnosis Procedure Combination
,
National Receipt Database
,
臨床研究
,
リハビリテーション医療
Keyword:
ビッグデータ
,
Diagnosis Procedure Combination
,
National Receipt Database
,
臨床研究
,
リハビリテーション医療
pp.130-136
発行日 2019年2月18日
Published Date 2019/2/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
はじめに
筆者はこれまでdiagnosis pocedure combination(DPC)の開発やNational Database(NDB)どのヘルス関連ビッグデータの基盤整備,それらを活用した地域医療構想関連データの作成を主たる領域として研究を行ってきた.また,これらのデータを活用した種々の研究も行ってきた.具体的には,DPCデータを使った臨床研究である.筆者が医療情報の標準化とその活用を主たる研究領域としているその最も大きな理由は,わが国の厚生水準をエビデンスに基づいて向上させたいと考えているからである.よい医療政策のためにはよいエビデンスが必要であり,それはよい情報を必要とする.このような視点で考えたとき,わが国にはレセプト情報という諸外国には類を見ない網羅的なヘルスビッグデータが存在することに気づく.レセプト関連情報には,いわゆる「レセプト病名」などの問題があり,なかなか臨床系研究者の理解が得られない時期があったが,行われた医療行為で病名を確認する手法などの確立により,近年DPCやNDBを用いた臨床研究が急速に増えている.そこで,本稿ではリハビリテーション医学関係の臨床家の方々にDPCやNDBなどのビッグデータを用いてどのような研究ができるのかについて公衆衛生学者の立場から説明してみたい.
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